正男「…行き止まりだ………ッ、コレは!」
長い均された一本道の通路。その先には、少し広い部屋があった。
中央には、既に崩壊した台座が一つ。
???「グルル…人間どもが何のようだ…」
正男「!!」
正男たちが声のするほうを向く。
そこには、牛とも犀とも針鼠ともつかない巨獣が、深紅の巨体を輝かせながら立っていた。
おそらく、コレが古代神獣の一匹だろう。場所と特徴からして「グラーダ」か。
ザトシ「アンタが、古代獣だな!」
古代獣「如何にも。私が大地を治める大妖怪『グラーダ』だ。」
正男はその巨体、恐ろしさに息を呑んだが、勇気を奮い立たせて立ち向かう。
正男「……古代獣!俺はお前を倒しに来た!」
グラーダ「ほう…見たところ唯の人ではなさそうだ。さしずめ、唯の道士だな。」
正男一行は、一瞬で看破されたことに驚きを隠せない。数秒ほど口を開けていた。
グラーダ「しかし、道士風情が私と戦うか。まるで蟷螂の斧だな。いいだろう、全力でかかって来い。
まとめて相手してやる!」
グラーダが自らの気を噴出させる。正男たちも負けじと、能力を解放。構える。
一行『うぉぉおおお!!!!』