火の玉の画像はMilta’s Homepage(2024/1/10時点でリンク切れ)のものを使用させていただきました。

ストーリー

ローズ「グワーッ!!
ワザマエ!正男は地面から来る銀色の刃と、薔薇形の弾を悠々とかわし、ローズを連続で殴った。

ローズ「グ…」
正男「…勝負あったな」

正男「さて、海界への道を教えてもらおうか!」
ローズ「……一つだけ忠告しておくわ。
そんな道教えても無意味、あのお方に勝つのは不可能よ。」

正男「…知らねぇ。そんなこと知ったこっちゃねぇ。」
ローズ「え…?」
正男「俺は…その先にあるものが何であろうと、巨悪を知ればそれを叩く。
それが俺の理念だ。そういう奴なんだ、俺は」

ローズ(こいつ…真性のバカだな…)

ローズ「…じゃあ、ヒントをあげる。
海界の基地と直結する道の入り口が、あの遺跡の中にあるわ」

と言って、ローズがもと来た道――つまり、海底遺跡を指差した。

正男「本当に……そこにあるのか…?」
ローズ「当たり前じゃない………それと………」

その直後だった。

ローズ「ハッ!」

突如、ローズが魔力衝撃波を放った。最後の力を振り絞ったのだろう。

正男「な…何だお前!」

当然正男が飛びのく。何とかかわしたようだ。すぐに臨戦態勢をとる。

ローズ「ハッ……ハァ……私は……ハァ……」
そう言って、胸ポケットからあるものを取り出す。

ローズ「ハァ……私は……貴女の拳では……ハッ……死なない!」

取り出したものは、なんと先ほど投げつけてきたバラ型爆弾だった。

正男「お前……まさか!!」

ローズ「私の役目は終わった…それじゃ…サヨナラ!」

その言葉と共に、閃光が迸った――――――



肉塊すら、残らなかった。
彼女は、その言葉と共に死んだ。


正男「……四天王も、もしかしたら魔獣も……心の奥底ではブラスターからの支配を逃れたかったのかもしれないな……」

そう呟き、正男はオアシスに足を進めた。