流砂と火の玉の画像はMilta’s Homepage(2024/1/10時点でリンク切れ)のものを使用させていただきました。

ストーリー

ドゲシ!

巨大な目のついた球体が縦に連なった生物を殴り倒す。砂界に来てからよく見かける魔獣だ。

正男「まったく、砂界ってのは砂だけで何もなかったんじゃないのか…
まあ大半があのふざけた野郎の所為だけどさ……」

と、ポケットのボトルの水を呑みきる。天界からかっぱらってきた水も、これで最後だ。

正男が敵を倒しながら歩く。
数百mほど歩くと、地面が砂ではなく、赤レンガ一色になってきた。
この「硬赫土(コウカクド)レンガ」はこの世界で最もポピュラーな建築材料だ。
硬さは我々の世界のコンクリートをも凌ぐ。

正男「あついぃいいぃ~~……天界が恋しい~~……誰か水くれぇ~~……」

そのとき、遠くに奇跡的に噴水を発見する。
が、やっぱり敵がさえぎる。

球体の連なった奴「オマエモオアシスヲネラオウトスルカ、イカシチャオケン」

妙に早口で棒読みに、例の目のついた球体が連なっている魔物が、てっぺんから刃を放つ。聞きづらい。

正男「コレを超えればオアシスがあるんだな?
…進んでやるぜ!」