悪魔降臨、そして
とある預言書に書かれた一節―――――――
「1999年、七の月。
『彼女』が王室で仕事をしているとき、『闇』が現れるであろう。
その『闇』は瞬く間に『彼女』の体をのっとり、大国を戦乱の時代に変えてしまうであろう。」
その『彼女』が、霊魔 覇那(れいま はな)のことだとは、当時の人たちは思ってもいなかった――――
そして、現代。
ここは、この世界で最も栄えている国『ガーネット帝国』のとある街のとある路地裏。
そこに一つの扉。そこに『何でも屋』と書かれたプレートが釣り下がっていた。
???「あ~今日も仕事来ないなー」
”何でも屋”のうちの一人。テリー・ライム。
通称テル。
一言で表すと熱血馬鹿。何事にも感情的で、力で解決することしか考えられない。
???「こら、そういうこと言わないの、テル」
”何でも屋”のうちの一人。シータ・ヴァロス。
通称シータ。
目立ちたがりでお調子者。やたらと自分を優遇したがり、その上調子に乗ってよくはめを外す。
???「まあ、いいじゃないか。」
”何でも屋”のうちの一人。ウィンドゥス・デ・ラスク。
通称ウィン。
唯一の常識人。落ち着きすぎているため、ほぼ常に冷静で、その所為かあまり動かない。
ウィン「お、郵便受けに何かビラみたいなのが入ってるな。」
ウィンは、郵便受けに入っていたビラを見た。それが運命の引き金であることも知らずに…
ウィン「ん?どれどれ……!!」
ウィンは中身を見て絶句した。
テル・シータ『どうした?』
テルとシータが来て、そのビラを見た………そして驚きで数秒間何も言えなくなった。
中には、こう書いてあった。
「~汝ラハ選バレシ者~
さあ、『セフィロス・ツリー』に向かうがよい…
その先に待つ運命を変える為に…!」
最初に言葉を投げかけたのはテルだった。
テル「…セフィロス・ツリーって、あの…郊外にある『練習草原』に生えてる樹だよな?」
ウィン「まあ、それが殆どだろう。」
シータ「気味悪いわ……なんなの…これ…?」
ウィン「まあ、ほうっておいて、ラジオでもつけよう。」
テル「…それより、外の奴らが五月蠅いな…そんなことは気にせず、ラジオ聞くぞ。」
シータは、ラジオの電源を入れた。
???「今日からガーネット帝国は我が完全支配する!!
この、霊魔 覇那に続くがよい!!!!!!」
全員『!!?』
シータ「…これは…もしかして…
独裁政治宣言をした!!」
ウィン「そのようだな…。これはヤバイ…!!!逃げなければ!!」
テル・シータ『OK!』
全員逃げ切った。(ここらへんのエピソードはカット)
テル「…ハァ…ハァ…ハァ…逃げ切った…
クッ…!!!!いきなり変なこと言い出しやがって!!
俺がぶっ倒す!!!」
ウィン「落ち着け。第一どうやって倒せばいいんだ。
今はまだ逃亡生活を続けるしかない。」
テル「なら……なら!どうしようもないってことかよおおおおお!!!!
………ッ!どうすりゃ良いんだあああ!!!!!」
そのとき、謎の声が聞こえる。
???「『手紙』に従い、セフィロス・ツリーへ行きなさい…」
全員『!!?』
テル「聞こえたか?今の声」
シータ「ええ、ばっちり。」
ウィン「なんなんだ、あの声。」
テル「とにかく、急ごう!セフィロス・ツリーに行くぞ!」
そして彼らは、広い世界へと旅立って行くのであった…