テル「ウォオオオオオオオ!
ドリャッ!」
―――プチッ…―――
テルが地面に降りる。そして―――
ズドドドドドドドドドォオオオ!
激しい爆音とともに、目の前に在る肉食動物とも植物ともつかない謎の生物が消え去ってゆく。
そう、「デデババ・改」撃破。
テル「ハア…ハア…ハア…倒したぞ…ハア…ハア…」
シータ「オメデトー(棒)」
テル「てめぇら強敵一人で倒してやったんだからな!感謝ぐらいしろよ!」
ウィン「まあ、倒せたんだからいいんじゃないか?
さて、進むぞ。」
一同、「セフィロス・ツリー」到着。
ウィン「……ついたぞ…!」
目の前にそびえ立つ葉の茂った大樹。
テル「おうおう謎の声さんよお!ついたからさっさと話してくれよォ!」
???「汝現ル時、我汝ノ前ニ姿ヲ現サン…………」
そう声が聞こえたかと思うと、テルたちの目の前に、
ポケットが4つほど在る袖の捲り上げられたジャケットを着、ズボンをはいた少女が現れた。
テル「『姿を現さん』って言ってるのに100%現してるよねこれ」
ウィン「お前は古典を知らないのか…いいか?『~~せん』と言っているのは、
意思未来系の『~~しよう』と言う意味だ。解ったか?」
テル「さっぱり解らん。もっと簡単にしてちょ!」
ウィン「やはりお前はバ カ か」
シータ「……貴方が、声の主だったんですね。」
???「ええ。と、その前に自己紹介にしましょうか。
私は『フォトン』です。宜しく。」
テル「俺は『テリー・ライム』だ。ヨロシク。」
シータ「私は『シータ・ヴァロス』よ。よろしく。」
ウィン「俺は『ウィンドゥス・デ・ラスク』だ。『ウィン』とでも呼んでくれ。宜しく。」
フォトン「さて、本題に入りましょう。
貴方たちをここに呼び出したのは、一つ大きな依頼をしてほしかったからです。
その依頼は―――『霊魔覇那を倒すこと』です。」
主人公一同『!?』
フォトン「性格には『霊魔覇那を倒すためにセフィロス・ツリーの木の実を集める』ですね…」
フォトン「実は私は霊魔覇那軍の上級兵士、隊長です。
しかし、あの人の言っていることがおかしいことに、1年ほど前に気付きました。」
ウィン「まさか、1年前ほどからおかしいとは…
もしや…その頃から準備をしていたのか!」
テル「一年前から整備とか兵の配置とか無駄にしてるな、と思ってたら!
そんな理由だったとは思いもよらなかったぜ…」
フォトン「それに気付いた私は、急きょ計画を練り立てました。それは…
この、『セフィロス・ツリー』の力を利用することです。」
ウィン「…そういうことかッ。……こういう伝承を聞いたことがある。
『10の散りばめられし実を集めたとき、セフィロスの樹は願いをかなえる最低限の力を与える』。」
フォトン「その通り!
私はそのシステムを利用し、だれかに倒してもらおうと思ったのです。
私自らが内乱を起こすと、少々ややこしいことになるのでね。」
シータ「じゃあ、私たちの強化は?」
フォトン「こんな話は聞いたことがありませんか?
『霊魔覇那軍の上級兵士は、何かしら人間離れした特殊な術が使える』」
主人公一同『!!…まさか!』
フォトン「そう、そのまさかです!
生身の体では厳しいと思った私は、貴方たちに能力と武器を与えました。」
ウィン「少し話は戻るが、あの伝承が本当だったら、霊魔覇那も狙おうとしてないのか?」
フォトン「勿論狙ってます。そして、それぞれの場所へ兵を送る計画も立てています。
しかし、危険なので後に回している場所が三つあります。これについては後ほど。」
フォトン「…私の話は以上です。それでは―――――
この世界の命運をかけた大依頼、引き受けてくれますか?」
テル「ああ…もちろんさ!」
シータ「当たり前じゃない!」
ウィン「だって俺ら、”何でも屋”だぜ?」
主人公一同『よって!この依頼!正式に引き受けます!』
フォトン「…!ありがとうございます!!」
そして彼等は戦いへと向かう。