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グラーダ「なかなかやるな……」
正男「そちらこそ!」
張り合う正男たち。どちらも一歩も引かぬ攻防。
グラーダ「……やはりあの時から変わっていない。少々安心した。なら、手加減は無用だな?」
グラーダの体から正男を圧倒せんとするほどの覇気が漏れ出す。
しかしそのとき。
グラーダ「…グッ!?」
グラーダに異変が生じる。突如もだえ苦しみだしたのだ。
グラーダ「グァァァァ!!」
そしてその肉体にも異変が。真紅の甲殻は徐々に黒ずんでゆく。体に走る模様に光が宿り始める。
変化が終わったとき、そこには、漆黒の甲殻に身を包み、白熱するマグマの文様を全身に纏う巨神がいた。
目は充血したという表現が生易しいほど紅く、瞳も黄金色に染まっている。
正男「なんだ…これは…」
グラーダ?「ウゴゴゴゴゴ…力ガ漲ッテクル…」
正男「まさか、まさかこれは…『メガダーク回帰』!!」
グラーダ?「今、我ハ今マデノ『グラーダ』デハナイ…
コレガ新タナル姿…煉獄ヲ統ベル者『グラミドン』ダ!!」
正男が戦慄する。これは正気の沙汰ではないと。
グラミドン「見セテヤル、神ノ力…
『Nether of the E.N.D.』
」
同時に、天井や地面が裂け始め、そこからマグマが噴出する。瞬く間にその場の局所的な環境が変わった。
グラミドン「グググ…グォォォオオオオ!!!」
耳を劈く巨大な咆哮。恐怖が、正男の心を包み込んだ。闇のグラーダの攻撃が、今放たれる。